目的の階層性

    

 

 ある目的を果たす手段は複数あるといわれますが、目的についても、その目的には更にその上位の目的があるともいわれます。

 たとえば、「新規事業を立ち上げる」という目的に対して、「今の時代のニーズに合った業種を手がける」という手段や「5年先の社会のニーズを先取りした業種を手がける」という手段が考えられます。

 「新規事業を立ち上げる」という目的は、それより上に「経済の変化に耐えられる企業体制を整える」という目的があります。

 上位の目的から手段を考えますと、直接の目的から手段を考えるよりも革新的な手段が考え出せることがわかります。これは、上位の目的の方が手段を考える際の制限が少なくなるからです。

 この関係を利用して、現状の手段を否定する画期的なアイデアを得るといった手法が考えられます。

 

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