従来、知的財産のセミナー&講演会といえば、業界の有名人による啓蒙教育が一般的でした。もちろん啓蒙による動機づけは必要不可欠なことですが、せっかく講演を受講してマインドが高まっても、その後のフォローがなかったり、忙しい日常業務に忙殺されるなどして、高まったマインドはだんだん萎んでしまうことでしょう。
 重要な事は、受講者が実務においてセミナーで受講した内容を如何に実践出来るか!?言い換えると“そのセミナーに出たら何が自分にプラスになるのか!?”ということでないでしょうか? “受講者にプラスになる事”を目に見える形にする事が、社内への説得に繋がり、受講者への理解が得られることに他ならないでしょう。
 この実践的に役立つ講座を弊社では、“実践・演習型セミナー”と名付けしました。

実践・演習型セミナーの特徴

1. 貴社の実情に合わせた完全オーダー方式のセミナーです。 
  カリキュラム/レジュメ/演習問題すべてユーザー要望によりカスタマイズ致します。
2. 演習重視の講座です。
  演習を多用し、理解度を深めるようなプログラムにしています。
3. 直面している課題をテーマとして演習を行うことも可能です。
  この場合、セミナーを行う=(イコール) 課題解決 に直結しています。
4. 費用は50,000円/時間
  ※ 1セミナーあたり受講者40名までの料金です。
※ レジュメ作成費用は別途承ります。

カリキュラムはオーダーメイドですが、ここでは人気のある講座の標準仕様についてご案内させて 頂きます。ご検討の際の、参考資料(たたき台)としてお考え頂ければ幸いです。

1.発明提案書作成講座(コード:H-01)

受講対象者: 研究者・技術者/知財担当者・リエゾンマン
所要時間: 4時間〜
講座の内容
単なる登録件数を競う時代は終わりを告げました。特許明細書は量から質へシフトされています。
本講座は特許の権利範囲を拡く、自社のビジネス戦略に優位性をもたらす、いわゆる“強い特許”を生み出すための講座です。単に頭で理解する事に留まらないよう個人演習、グループ演習を多用し、講座で身に付けた技法を日々の発明活動で実際に役立てる事を主眼としています。
ご希望によっては、実際に出願した案件をテーマにして、再度発明提案書を作成する等の内容も可能です。

《レジュメタイトル抜粋》
・特許明細書は発明の説明書である
・従来の発明提案書の問題点
・発明の完成過程に沿って書いていける発明提案書
・研究者、技術者が書きやすい発明提案書
・特許明細書が書けない理由と発明の把握
・強い権利を取得するために
・発明の多目的の把握
・発明を多観点で捉える
・新しい発明提案書の構成
・開発成果展開マップ
・実際に公開された発明を参考にして概念定義の方法を学ぶ
・新しい発明提案書から特許明細書案へ
・簡単な事例による発明の把握と展開の方法を学ぶ
・グループ演習、発表と講評

講師の紹介

佐野国際特許事務所勤務。豊富な経歴を生かして、出願業務・発明発掘活動を中心に活動中 です。また知財業務の講師としての経験も豊富です。発明協会さんの夜間講座を初めとして、様々な講演活動を行っております。TRIZやMEMODAS等を用い、思考法を万人が実行出来る形で実践的に学ばせる講座は特に定評があります。

テキスト ボックス: 略 歴

日本創造学会・正会員/2005年〜 日本TRIZ協議会・監査

工学院大学機械工学科卒業

食品機械メーカー勤務: 食品自動機械の開発設計を担当

成形加工メーカー勤務: プラスチック製品の商品開発及び特許管理を担当

建材メーカー勤務: 建設仮設の研究所管理及び特許管理を担当

佐野国際特許事務所勤務: 特許調査、特許・意匠・商標登録出願を担当
クライアント向け発明・特許教育セミナー担当
外部機関の各種公開講座の講師を務める

2.特許情報から発明をする方法(コード:H-02)

受講対象者: 研究者・技術者  /  所要時間: 4時間〜
講座の内容
従来、「発明は意図してできるものではない」というのが、発明の保護や利用を仕事としている特許担当者の間での常識とされていました。これに対して、その反対の立場を取る考え方として、創造工学という分野があります。しかし、従来の特許担当者が自分たちの常識と反する創造工学を学ぶことはありませんでした。しかし日本国政府が2003年に知的財産戦略大綱を発表した途端に、「発明は意図してできるものではない」というそれまでの常識が一変しました。この知的財産戦略大綱によれば、「知的財産の創造→知的財産の保護→知的財産の利用」の繰り返しを「知的創造サイクル」と名付け、この「知的創造サイクル」を回すことが知的財産業務の基本的なスタイルであるとしています。このセミナーでは、研究者、技術者が重複研究防止のために読んでいる特許情報を、発明のネタとして利用する方法をお教えすることで、意図的に発明を生み出すことのできる方法を身につけていただきます。

《レジュメタイトル抜粋》
・競合他社の得意分野に進入する / ・自社の差別化技術の特許網を構築する
・市場の独占期間の長期化を図る / ・技術提携、技術導入の手がかりを得る             
・技術テーマに関するパテントマップを作成する 
・技術課題と解決手段を記載した特許リストを作成する
・「技術課題+解決手段」毎の時系列マップ(技術戦略マップ)を作成する
・技術戦略マップからターゲットとする発明を決める
・ターゲット発明の技術内容を解析する(演習:機能モデルを作成する)
・ターゲット発明と同じ技術課題を有する解決手段を案出する 
・「属性列挙法+チェックリスト法」による発想
・アイデアを技術的思想として表現する(コンセプトを把握する)             

3.TRIZの原理を用いて行う問題解決方法と発明技法
(コード:H-03)

受講対象者: 研究者・技術者/企画者
所要時間: 6時間〜
講座の内容
新商品の開発ヒントは、従来商品の欠点や顧客のクレームから産み出す事が出来ます。本講座は論理的に問題解決を行う手法を、受講者からの題材を実際に解決してゆく形式で行う実践型の講座です。セミナーを受講しながら問題解決を図る“一石二鳥”のセミナーです。
※TRIZのソフトウェアは、原則として本講座では使用しません。

《レジュメタイトル抜粋》
・発明する方法は特許法に記載されている
・発明したかったら発明しないこと
・他の業界の知識を使えば特許を取れる発明が出来る
・特許明細書と問題解決仮定
・根本原因を取り除いても解けない問題を解く
・アイデアと解決法は違う
・TRIZの基礎知識
・問題の根本原因分析
・対立・矛盾を理解す、定義する
・矛盾を解消する発明原理
・TRIZ40の発明原理
・発明標準解とは?
・物質一場モデルから発明標準階へ
・35技術進化のトレンド・TRIZのツール(トリミング)を使ってみる
・アイデアを技術的思想として表現する(コンセプトを把握する)             

4.オンデマンド型 即興発明相談会(コード:H-04)

受講対象者: 研究者・技術者/知財担当者・リエゾンマン
所要時間: 2時間〜
講座の内容
当日は受講者に実際の発明案をご用意頂き、その場で聞き取りを進めながら発明提案書を仕立てていくという超実践的な講座です。その他の受講者(知財担当者・リエゾンマン等)は提案をする側から、あたかも自分が発明相談をする立場になって、発明案が整理されて、提案書になってゆく様子を体験することが出来ます。
実際の発明案を用いますので、これほどリアルな体験は他では出来ません。
※実際の発明について取り扱いますので、守秘義務は厳守致します。

《レジュメタイトル抜粋》
・オンデマンドで講座を行いますので、レジュメは特にありません。
リアルな発明相談を見ることによって、リエゾンの実務を理解する形式です。

5.ソフトウェアで共通化する創造技法
(コード:H-05)

受講対象者: 研究者・技術者/知財担当者・リエゾンマン
所要時間: 6時間〜
講座の内容: 
論理的に発明を創造する技法を社内で共通化出来たら、たとえば発明提案の標準化が図れたなら。それはどちらの企業も模索を繰り返している事です。しかし良い結果があまり聞かれないのは何故でしょうか?それはまずソフトウェアありきの、インフラだよりになっているからではないでしょうか?ソフトウェアによって問題解決を図る、まずツールありきではなく、創造法の教育⇒実習による訓練⇒ツールによる標準化 というプロセス。確立した創造技法を効率化・標準化のためにソフトウェアを用るというのが本講座のテーマです。実習にはMEMODAS等のソフトウェアを使用します。

《レジュメタイトル抜粋》
・問題発見と問題定義(課題設定)
・結果原因系統図の作成
・ブレーンストーミングと発散思考
・課題と解決策の詳細化と構造化
・発明提案書の標準化・発明は相対評価
・発明の4要素/・発明の全体像
・新しい発明提案書の作成方法

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